死ぬまでに書き残したいこと

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help RSS 宦官の悲鳴

<<   作成日時 : 2011/10/31 18:40   >>

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斬りとられた少年たちは

密室に閉じこめられ

風の侵入を防ぎ

たぎるような暑さの蚕室で

傷口が腐って真っ黒になり

死んでゆくものが三人に二人

残りの一人だけが後宮の管理役に

宮殿の女の園を牛耳ることができる



少年たちは痛みにうめきながら

傷口のザクロのような海綿体の残りが

血を吹きながら白い腰布を真っ赤に染めてゆく



それでも西の野蛮人であるかれらは

そこで命をつなぐしか生きる道はない

生き残れば権力の中枢に近づくことになる



少年は永遠に女を知らず死んでゆく

男も知らずしんでゆく

ただ権力の果てを目指して

ただ生きるためのすべを託して



童貞のまま宦官になったものは

実に冷静にこの世を俯瞰できる

なぜなら余分な惑いがなにもないからだ



ただし三人に一人しか生き残らない



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