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虫の音が聞こえる 夜のなかにひそかに 人類の終わりが隠れている もうそろそろ次代に 引き継ぐべきものは あたたかいぬくもり この電波のはりめぐらされた 悪質の埃に満ちた空間で 絶えきれるものたちが この跡を継ぐことになるだろう 不思議なトンネルはどこにもなく 宇宙には遠くおよばない だれもが同じ生活を することさえも許されない 気がつけばこの球体は 荒んで傷だらけで たいせつなものが消滅して よけいなものだけが充満している 考えればよくここまで 殺し合い憎しみ合いながら 生まれた土地を離れ 放浪したままたどりついたものだ 神はよけいなことはしなかった ただ従わぬものを取り除いた 残されたものは従順な子羊で ただ祈るだけで目は閉じたままだった 牛耳るとはなにものだろう すべてを支配してあらゆる 闇をつくりだし姿を消しながら 裏でたくみに操作している 現実が狂いはじめてから 修正が追いつかなくなり とうとうここまできてしまった いつから誤ってきたのか ゴミ箱の雑誌をあさり 日銭をかせぐ若者が ふと振り向くと 笑顔で立っているものがいた そのうち慣れるさ そう言って立ち去った もう雨がやんで だれも傘をさしていなかった |
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